と、そんなに親しくない年若の女の子に言われた。ようは、うっかりしたり、失敗したり、物事が上手くいかなくてへこんだりすることがないように見えるという。
主観的には、私は相当ウッカリハチベエなのだが・・・。そしてそれを知る、その場にいた私と親しい友人が、「いや、この人、隙だらけだから」というと、その子は、「えーその隙を見せてくださいよー」と言った。
取り繕っているつもりはない。取り澄ましているつもりはない。余裕をかましているつもりもない。しかし、落ち着いては見えるかもしれない。
しかし、それはだな、
でも、私は結構大人気ないので、そういうふうに言われると、粗を探されているみたいで、あまり気持ちがよくない。若さゆえの傲慢さからくる悪気のない見解であると分かっていても、だ。
でも、いくらそう見えなくとも、肉体年齢相応には精神年齢もオトナなので、不快に対する寛容さはあまり持ち合わせていない。そんなものを持っていても、皺と白髪が増えるだけだからだ。不快に対しては、原則、不寛容政策を適用している。だから、私はその子にあまり近づかない。
でも、その子に限らず、若さゆえの傲慢さを持ち合わせたワカモノが私の周りには多いのだが、ちょっとまぶしかったりする。私は、もう若くないのかもしれない。
「どうしてそんなに色々できるの?」
「どうしてそんなに色々知ってるの?」
「どうしてそんなに迷いがないの?」
「どうして・・・なの?」
えーと、それは、年の功といいます。と時々叫びだしたくなる。こちとらそれだけ、金も時間も使って経験を積んでるんだい!これから色々経験をしていく、まだなーんにもしていないひよっこに、同じ土俵の上でうらやましがられる筋合いはないのだ!