Fri. Jun 13, 2008 [長年日記]

_ 知ってはいたけれど

ある男が私のことを好いているらしい。私は彼のことが好きではない。人間としても好意を抱いていない。ただ、せまい人間関係の中で敵を作るのは賢くないという理由だけで、彼とは仲良くしている。

なぜ彼のことが好きではないか。それは彼が嘘つきだからである。自分を良く見せようとして、嘘をつくのである。そのためなら他人を貶めることもする。そして、一見親切だが、裏表もある。つまり、誠実ではないのだ。悪い人ではない。しかし、保身のためなら嘘も捏造もする。そういう人間は、私は嫌いだ。しかし、上記のような理由から、つかずはなれず、そして、煽てて友人関係を保っている。上手いこと煽ててしまったから、その男は、私のことが好きらしい。

某女から、私の相手としてその男はどうかと打診されたが、かようにというか、正直言って、そういうことを想像するだけで、実は鳥肌が立つ。そういう相手に愛想をふりまくことのできる人間であるということが、某女にばれたら、きっと軽蔑されてしまうと思ったので、そこらへんは正直になれなかったが、真実はそうなのだ。

それで、私が独り身なのは、選好みしすぎるからだと思われるのも心外なのだが。もっとも、その男は、某女のことも気に入っているわけだから、某女はなぜその男ではだめなのだろうか。